最初のチェックポイントは“現場の整理整頓度合い”です!

注文住宅で家を建てるメリットとして建築の段階から建物をチェックできることが挙げられます。では実際に建築の段階ではどのようなことをチェックすればいいのでしょうか。

まずは建築現場の工具がちゃんと整理整頓されているかどうかを確認しましょう。工具の整理整頓度合いは、作業の質に直結するといわれています。工具が散らばっている建築現場では、事故や作業ミスが起こる可能性が高いからです。建築の段階で事故が起きた注文住宅は、たとえ依頼通りに完成したとしてもあまり長く住みたいとは思いませんよね。そもそも注文住宅というのは顧客にとって一生で一番高い買い物であることがほとんどです。作業をする職人たちに“顧客の一番高い買い物を承っている”という意識が浸透していれば、建築現場は必然的に整理整頓されるといえます。

基礎工事の段階ではアンカーボルトの部分を入念にチェックしよう

基礎工事の段階では、アンカーボルトの部分にパッキンが噛ませられているかどうかをチェックしましょう。基礎工事では床部分のコンクリートに金属の棒が何本も埋められているのを目にしますよね。アンカーボルトとは、あの金属の棒のことを指します。そしてコンクリート部分に角材を乗せるときにアンカーボルトにパッキンを噛ませることで強度を高めることができるのです。

しかし過去にはコストを抑えるためにパッキンが削減された事例もあります。注文住宅の完成直後はそれほど影響はありませんが、パッキンが削減された状態では数年後に少しずつ歪みが生じるのです。アンカーボルトに角材が乗ってしまったあとでは、パッキンの有無は確認できません。数年後に歪みが生じるかどうかを建築の段階で確認できることも注文住宅のメリットだといえます。